雨樋(雨どい)が原因で起こる雨漏り(水漏れ)とは

本来であれば住まい(建物)を守る役割のある雨樋(雨どい)ですが、雨樋(雨どい)自体が原因で雨漏り(水漏れ)が起きることがあります。
ここではその原因と事例を説明します。

落とし口（排水口）の詰まりによる雨漏り
落とし口とは、おもに陸屋根（勾配がほとんど無くパラペットが立ち上がっている屋根）にある排水口を指します。
この落とし口が、風で飛んできた落ち葉やゴミなどで詰まると、陸屋根内に雨水が溜まってしまいます。
さらに雨水が一定の水位に達すると、建物の内部まで水が浸水し雨漏りが発生してしまいます。

軒樋の破損・詰まり雨漏り
軒樋の一部に破損や詰まりがある場合、その部分から集中的に雨水が漏れ落ちます。
まとまった雨量が軒樋から住まい(建物)の軒裏の天井に集中して流れてくるため、その部分の天井材を腐らせてしまい雨漏りに繋がることがあります。
そのため、軒樋の破損・詰まりがある際には軽視せずに早めに修理・清掃することをおすすめします。

竪樋の詰まりによる雨漏り
竪樋が地面付近で詰まると、竪樋の内部に雨水が溜まり落とし口の高さまで水が逆流することがあります。
ここまでくると落とし口として機能しないため、軒樋や陸屋根の内部に水が溜まり、住まい(建物)への雨漏り(水漏れ)に繋がる可能性が高くなってしまいます。
竪樋が詰まる主な原因は、屋根面の汚れが泥溜まりとなって竪樋の内部に蓄積するので定期的に屋根面や蓄積された泥を掃除することで汚れが蓄積することを防ぐことができます。